台湾有機農業三十年の発展簡史

1986年以来、専門家や学者たちは、台湾での「有機農業」の実施は可能であるとしています。 それ以来、台湾の有機農業は30年以上にわたり段階的に発展を続けてきました。コンセプトが芽生えた1990年代は有機1.0、標準規範の認定を重視し、有機に邁進した2000年は有機2.0、そして、 2018年には、Organic 3.0に移行し、持続可能な有機農業に向けて前進しています。

有機農業の推進には、農業委員会、農業改良場、有機農場、農業法の導入と実施、有機輸入業者、有機検証機構、有機販売経路、農業市場、環境に優しいグリーンレストランなど、政府と民間の協力が必要です。 消費者の支持を得て初めて、有機産業全体が健全に発展することができるのです。

文字数に限りがあるため、この記事では主要な問題のみを取り上げています。詳しくは、リンクをご参照ください。 今までの大きな出来事からみても、台湾の有機農業と畜産品はすべてにおいて、水と土壌資源、生態環境、生物の多様性、動物福祉、消費者権利の維持、そして環境に優しい農業と資源の持続可能な利用の促進に取り組んでいます。

1988年十月，「有機農業セミナー」を開催し、会の終了後に有機農業セミナーアルバムを出版

1990年，台湾省農林部が推進する「有機農業パイオニア計画」

1990年四月，財団法人 国際美学教育自然生態基金会の設立

1993年，主婦聯盟が「共同購買」を推進

1995年，各地区の農業改良場により選出された農家が試験的に有機栽培を行い、実演、見学、展示販売を積極的に行う

1996年，農林省は4種類の作物（米、茶、野菜、果物）の有機栽培の実施に関する基準を設定し、栽培面積131ヘクタールで実施

1996年，7 – 9月間，漢聲雜誌が有機農業に関する3冊の本を発行：「有機野菜（漢聲 Issue 91）」、「自然農法（漢聲 Issue 92）」、および「日本MOA自然農法（漢聲Issue 93）」 有機農業は文化界から評価されているというメッセージを発信

1999年，行政院農委会は、「有機農産物生産基準」、「有機農産物検証機構の指導要点」、「有機農産物検証指導グループ設置のポイント」などの法規を管理基盤として実施することを発表した。

2000/11/21，財団法人中央畜產会「有機畜禽産規範討論会第一次会議」

2000年，農委会が「有機農産物検証機構申請及び審查作業程序」を公布実施

2004年，行政院農業委員会花蓮区農業改良場主催2004有機農業フォーラム

2005年，有機農産物のCAS標章使用のための準備会議

2005年12月底，民間で初の有機展開催，2006台北オーガニックベジタリアン及びヘルスウェルネス展

2007年五月，台中河浦農学市場が設立、台湾農学市場が高まりが開始

2007年六月，農委会はトレーサビリティ農産物(TAP)、有機農産物(OTAP)、優良農産物(UTAP)三大農産物検証標章の使用開始を公布

2007年七月，「台湾主催の2011年國際有機運動聯盟(IFOAM)國際會議を推進」

2007年七月，「輸入有機農産物及び有機農産加工品管理方法」を告知

2008年，財団法人国際美育自然生態基金会（MOA）及び慈心有機農業発展基金会は、行政院農委会の有機農業製品検証機構の認証を通過し、「有機農業および食品」および「有機農業食品加工製品」の検証機関となる。

2009年，行政院農業委員会が公布した「有機農産物及び有機農産加工品の管理方法」と「輸入有機農産物及び有機農産加工品の管理方法」の新制度が施行。

2018/5/30，「有機農業促進法」が立法院を通過

2019/5/30，「有機農業促進法」が正式施行、有機農業推進大使を授与

------------------------------------------------------------------------------

参考引用文献：
有機農業全球資訊網(有機農業發展大事記)
https://info.organic.org.tw/3086/
台灣有機農業發展概況與前景(蔡精強 農業部農糧署 副署長)
http://info.organic.org.tw/wp-content/uploads/old_img/721/profile.pdf