Filter By

台湾有機だいこん

台湾有機だいこん

消費者にとって、ダイコンはただ、ダイコン、という一つの呼び名しかありませんでしたが、近年、美濃白玉ダイコンの人気で注目を浴び、呼び名は一つではなくなりました。農家からすれば、ダイコンには色々な名称があり、色も異なります。 農産物加工業者は、異なる食べ物にはそれに合う異なる品種のダイコンを合わせてはじめて美味しくなる、といいます。
台灣オーガニックファインティー&フード

消費者にとって、ダイコンはただ、ダイコン、という一つの呼び名しかありませんでしたが、近年、美濃白玉ダイコンの人気で注目を浴び、呼び名は一つではなくなりました。農家からすれば、ダイコンには色々な名称があり、色も異なります。 農産物加工業者は、異なる食べ物にはそれに合う異なる品種のダイコンを合わせてはじめて美味しくなる、といいます。


ダイコンはヨーロッパ原産のアブラナ科の植物で、低温栽培が適しており、病気や害虫の管理が比較的容易で、最盛期は冬です。品種の特性によりますが、播種から生育期間は60日から100日で、雲林、彰化、嘉義、高雄が主な産地です。 台湾の山岳地帯は寒く、ダイコンの栽培に適しています。 有機栽培の大根は香りがよくしっかりとした食感で、鬆(す)が入りにくく、叩くとしっかりしまった音がして、表面は硬いものがよいとされます。

「地域の生活や食文化の違いは、大根品種の増減と存続にも影響を与えます。」

台湾北部の山あいは「梅花大根」品種が有名で、台湾北部の雙溪の種苗店で販売しています。 雙溪の泰平では、梅花大根は四月になってもまだ収穫があります。資料によると、梅花大根は1870年にMackay博士により、カナダから導入されたということです。 また、紅色大根や「春風大根」も売られていました。迪化街の種苗店には、白いダイコンだけでも12品種があります。

離島の金門島にある大武山では「青頭大根」を生産していて、金門平野部には赤いダイコンと、板葉型の大根の2種類があります。馬祖では梅花大根を主に作っています。

現在、1980年代に日本から輸入された「葉大根」は台湾で広く出回っており、ダイコンの根は親指の大きさのみで、主に葉を食用にします。この品種は、雪裡紅(料理)を作る材料になりますこ。

龍潭の野菜市場では「紅金交菜頭」という品種のダイコンが売られていて、上部が赤いので、日本では「赤ダイコン」と呼ばれています。 なぜ龍潭の人々は白くて大きくて髭根のない梅花大根を食べないのでしょう? これは客家人が漬物をつくる生活文化に関係しているのようです。 この細くて小さい品種は新竹の関西にもあり、大根を皮付きで漬けた保存食品にされていて、切り干し大根のように、福建南部のものよりも客家のもののほうが歯ごたえがあります。 北部では、蘿蔔排骨湯(大根とスペアリブのスープ)が人気があるため、梅花品種がよく使われます。このため、違う地域で行われるダイコン関係のイベント名も異なり、新竹地方は「紅頭金交蘿蔔節(紅頭金交ダイコン祭り)」、また、 東海岸の関山池上などでは「白金交菜頭」です。

「白玉大根」
近年人気のある「白玉大根」は、美濃の特産物だと思われていますが、台湾各地で栽培され、新埔にもあります。 美濃農会(農協のような会)は「白玉大根」の名称は登録されており、他では使用できないので、「白玉蘿蔔節(白玉ダイコン祭り)」という名称のイベントは美濃限定です。

「永翔大根」別名「杙仔(杭という意味)」
この品種は、刺身やからすみと一緒に食べる白く大きな品種で、水分が多く渋みがありません。「金交菜頭」品種のような渋みがあると、刺身に合いません。この「杙仔」品種は、エコロジー作家の劉克襄氏により、南投区の大坪頂、埔里、彰化方苑で小規模農家が作っているのが発見されました。 「杙仔」の主な生産地は恒春、屏東で、「雨來菇」と同じくその地域の特産となっています。

「酒瓶大根」
ダイコンもちによく使われる品種がこの 「酒瓶大根」で、大きくて輸送も容易で、販売・消費の主流となっています。品種の存続にとって、美味しさだけでなく、運搬が便利なことも重要です。 「紅金交塊頭」品種は傷がつきやすく輸送には適さないため、産地で客家文化の漬物に使われる品種となっています。


------------------------------------------------------------------------------

参考引用文献:

白蘿蔔的品種

有機蘿蔔的口感
馬偕博士對台灣農業的貢獻

Share :

台湾有機関連情報のお問い合わせ