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複雑なプロセス、芳醇で厚みある「台北木柵鐵觀音」

複雑なプロセス、芳醇で厚みある「台北木柵鐵觀音」

1896年、日本統治時代の木柵茶葉会社は張迺妙氏・張迺乾氏の二人の製茶師に委託し、福建省安西縣の鉄観音茶樹を取り寄せ、木柵に植えました。以来、木柵に根付いた鉄観音は、茶樹の成長、摘み取り、製茶技術など、百年余りの経験を伝承し、独特の特徴ある木柵鉄観音となりました。
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1896年、日本統治時代の木柵茶葉会社は張迺妙氏・張迺乾氏の二人の製茶師に委託し、福建省安西縣の鉄観音茶樹を取り寄せ、木柵に植えました。以来、木柵に根付いた鉄観音は、茶樹の成長、摘み取り、製茶技術など、百年余りの経験を伝承し、独特の特徴ある木柵鉄観音となりました。


日照と雲によって造られる鉄観音

海抜300メートルを超える木柵茶区は、東西に日照時間が長く、土は柔らかく水はけがよく、一年中降水量が豊富なことから、茶樹の生育に適しています。 木柵鉄観音茶は年に4〜5回収穫され、春茶と冬茶が最高品質です。鉄観音茶は75度に横向きに成長するため、機械で収穫することはできず手摘みに依存しているため、産量は少なくなります。現在は、鉄観音茶樹は木柵茶区のみで栽培しているため、さらに貴重なお茶です。


鉄観音茶の摘採時期は約15日間で、摘み手の人手不足が原因で、摘み取り時期をずらさなければならないため、木柵の茶農家は、四季春、武夷、梅山、金玄などの他の茶樹品種も育てています。これにより、木柵の茶は、すべてが鉄観音品種でできているわけではありません。そこで、ある農家は、鉄観音品種でつくった茶を強調し「正欉鐵觀音」とよび、四季春や金萱など他の品種を使って作って、同じ工程で作った茶を「鐵觀音茶」と呼んでいます。

重発酵、重焙煎の木柵鉄観音の製茶は、日光萎凋、室内萎凋の後から、攪拌、炒青、初揉、包布團揉(布に丸く包んで揉む)、解塊(塊をほぐす)、弱火乾燥、複揉(反復揉み)、そしてさらに、初焙(第一次焙煎)、茎取り、反復焙煎など、非常に手間のかかる過程があります。水色は黒味を帯びた琥珀色、濃く艶やかで、独特の味わいと余韻があり、果物のような酸味は口に含むと甘さに変わり、芳醇で厚みのある味わいと余韻は「観音韻」と言われます。

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参考引用文献:
台北旅遊網
https://www.travel.taipei/tw zh- /attraction/details/245
NEWSWEEK木柵鐵觀音演變在地特色
http://shuj.shu.edu.tw/blog/2017/05/19/%E6%9C%A8%E6%9F%B5%E9%90%B5%E8%A7%80%E9%9F%B3-%E6%BC%94%E8%AE%8A%E5%9C%A8%E5%9C%B0%E7%89%B9%E8%89%B2/

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