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人を育て環境に優しい有機米

人を育て環境に優しい有機米

台湾の有機米品種については各地で特徴があり、花東地区では高雄139号が多く、桃園地区では桃園3号が、中南部では台中インディカ10号と台南11号が多く、なかでも台南11号の作付け面積は全体の60%を占めています。近年、台南9号がコンビニのおにぎりに使われたことで名が知られるようになりましたが、その他にもよく見られる品種に、例えば台農71号益全香米、台湾コシヒカリ台南16号などがあります。
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人を育て環境に優しい有機米

米の起源と品種

米の起源は8000年前の中国です。
現在、世界には14万種以上の米の品種があります。台湾米は明・清の時代に漢民族が中国の華南地方から持ち込んだものや、原住民が東南アジアから、オランダ人が海外から持ち込んだものなどがあります。
1895年当時、台湾には実に1697種もの米が存在しました。
日本が統治時代に台湾で栽培を開始した米は、台湾に元からあったインディカ米である「在来米」と区別するために「蓬莱米」と名付けられました。

台湾の有機米品種については各地で特徴があり、花東地区では高雄139号が多く、桃園地区では桃園3号が、中南部では台中インディカ10号と台南11号が多く、なかでも台南11号の作付け面積は全体の60%を占めています。
近年、台南9号がコンビニのおにぎりに使われたことで名が知られるようになりましたが、その他にもよく見られる品種に、例えば台農71号益全香米、台湾コシヒカリ台南16号などがあります。

有機米の生態学的価値

有機水田はひとつの小型ダムのようなもので、生物の生息地となり、気候を調整する働きや、水と土壌を育む役割を果たします。各産地で気候、水量、気温、湿度、標高が異なるため、稲作の成長日数には120日から140日と開きがあります。稲作には一毛作と二毛作があります。例えば宜蘭のように秋冬に雨が多いので一毛作しか作らないところもあり、他のシーズンは野菜を栽培したり、魚やマコモダケやアヒルを育てたりします。このような稲田のローテーション利用は、土壌を肥沃にし有機農家の収入の増加にも繋がっています。

有機米の栽培には、化学肥料、農薬、除草剤を使用できないため、台湾の有機農家は独自の水田管理方法を編み出しました。水位をコントロールしてタニシを防いだり、雑草を抑制するためにアカウキクサを植えることもあります。また、灌漑用水にEMバクテリア、枯草菌、トリコデルマを混ぜてイモチ病やもんがれ病を防ぎます。 自家製の竹酢や枝や竹を燃やして作った炭で、畑に炭素を蓄えることにより、土壌を改善するだけでなく、間接的に地球温暖化を防ぐことができます。

米食の変化とさまざまな経済的用途

米食の世界は米の特性に応じて変幻自在です。水量の違いによりご飯とお粥ができ、調理の仕方で寿司とおにぎりができます。製造工程のちがいで、ライスヌードル、ビーフン、ライスケーキ、ライスフラットヌードル、節気によっては、チマキ、白玉、餅、大根もちができます。
米を使ったお菓子には、米クラッカー、ポン菓子、もち、米せんべいなどがあります。
また、米を使った飲み物には、米茶、ライスミルク、玄米茶、酒、甘酒などがあり、米で作った調味料には米酢と紅麹が、米ぬか油のような油脂や野菜の米ぬか漬もあります。

米には他にも多くの経済的価値があります。初めの頃は家畜や羊などの家畜の飼料として使われ、米ぬかは建材として使われ、泥や土でできた建物の屋根や壁には藁が使われていました。
現代社会では、米ぬかはセメント混合物にも使用されています。藁からは縄がなわれ、草履や蓑が作られ、藁で作られた案山子は伝統的な農民にとって不可欠なアイテムでした。
ゴザや帽子な藁で織られた工芸品も人気です。
稲藁は食用キノコ産業でも利用され、稲藁を発酵させて食用キノコの菌株の培養床として有機キノコの栽培にも使用されています。



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