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良いところが沢山!有機サツマイモ

良いところが沢山!有機サツマイモ

サツマイモはカリウム、β-カロテン、葉酸などを豊富に含み、心血管疾患を予防したり、腸内で善玉菌を増やし、視力改善に有効で、血糖値を安定させ、コレステロールを抑える効果があると言われています。
台灣オーガニックファインティー&フード

良いところが沢山!有機サツマイモ

サツマイモにはたくさんの呼び名があります。例えば、番薯、甘藷、紅薯、山芋等です。原産地は中南米で、スペインの船隊によってフィリピンにもたらされ、16世紀末になって明代の中国にやってきました。陳第の《東番記》の中の「野菜は葱、生姜、甘藷」という一節を根拠に、サツマイモが台湾にもたらされたのは1603年とされています。台湾の地で既に400年の歴史を持つサツマイモは、貧しかった時代の代表的な食べ物として、また現在の健康的で抗癌作用のある食品としての認識まで、いろいろな変遷をたどってきました。

甘藷は日当たりたよく暖かい環境を好みます。根の部分が発達して養分を吸収する力が強く、栽培に適した土壌は、厚く柔らかく水はけがよく、有機質を豊富に含む砂壌土です。 耐酸性・耐アルカリ性に優れ、環境への適応性も高いので台湾では一年中植えることができますが、中でも12月から3月にかけての気候が成長に最適で、成長が早く味のよいものが収穫されます。

台湾の有機農家がサツマイモを栽培するときは、畑に溝を掘って高さ40 cmの畝を作り、5〜7枚の葉がついたサツマイモのつるを45度の角度で手作業で植えます。その後、水や自家製発酵の液体肥料などを与えながら、つるを地面から引き離す作業をすることにより、つるの他の部分から根が地中に伸びるのを防ぎながら、1本のつるに2〜4個のサツマイモがつくように調整します。 また、約5〜6か月間定期的に手作業で除草を行います。サツマイモが成熟したら、手作業や機械で収穫します。 有機サツマイモの主な産地は、雲林、台中、彰化、台南、新北市金山で、収穫期にはさまざまな産地で焼き芋の会が催され、参加者に収穫の楽しさと美味しさを体験してもらいながら、食農教育にも役立っています。

台湾のサツマイモは、嘉義農業研究所が日本統治下で栽培を開始し、時代とともに需要が増え、現在では100品種を超えています。現在、有機農家が栽培しているのは、柔らかい口どけとキャラメル香のある台農57号黃金品種で、産量が最も多く「国民のサツマイモ」といわれています。次に生産量が多いのは新北市金山の紅心66号です。第3位は、糖度が低くアントシアニンを多く含む紫芋で、俗称を「タロイモ甘藷」といいます。また、日本から来た金時品種もあり、紫色の外皮に黄色の中身で、甘く柔らかく栗に似た香りがします。その他にも、有機農家は 消費者の好みに応じて、薄紫色の菱角品種、白いの皮と白い中身のサイモン品種、珍しい葵遙(クイヤオ)品種など特別な品種を栽培しています。

サツマイモはカリウム、β-カロテン、葉酸などを豊富に含み、心血管疾患を予防したり、腸内で善玉菌を増やし、視力改善に有効で、血糖値を安定させ、コレステロールを抑える効果があると言われています。 煮る、蒸す、揚げる、焼くなど、どんな調理法でも美味しく食べられるサツマイモは、人々に親しまれる国際的スーパーフードです。


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